アジア弁理士協会 (The Asian Patent Attorneys Association: APAA)は、日本の呼びかけに基づいて、日本、中華民国(現台湾)及び韓国の有志弁理士によって1969年12月に設立された、アジアにおける知的所有権に関する代理人の唯一の国際団体です。
1969年 5月、ジュネーブにおいて、BIRPI(現 WIPO)の主催により PCT 準備に関する代理人団体の国際会議が開催され、これに我が国の弁理士会が代表を派遣した際、BIRPI 首脳部から、翌年の BIRPI が主催する外交会議には民間団体については国際団体しか招聘されなくなる旨の通告があり、アジア地域における弁理士の国際団体の結成について示唆を受けました。
そこで日本の有志弁理士が中華民国(現台湾)及び韓国に国際団体の結成について働きかけ、賛同を得て同年12月26日、東京においてAPAA の発起人総会及び設立総会を開催し、APAA を設立しました。
現在、オセアニアの2地域を含む24の地域から加入があり、総会員数は、2022年4月時点で2387名となっています。
(1) オーストラリア部会 | 132 | (13) マレーシア部会 | 85 |
(2) バングラデシュ部会 | 20 | (14) モンゴル* | 1 |
(3) ブータン* | 1 | (15) ミャンマー部会 | 12 |
(4) ブルネイ* | 2 | (16) ネパール部会 | 12 |
(5) カンボジア部会 | 17 | (17) ニュージーランド部会 | 25 |
(6) 香港部会 | 133 | (18) パキスタン部会 | 95 |
(7) インド部会 | 337 | (19) フィリピン部会 | 72 |
(8) インドネシア部会 | 75 | (20) シンガポール部会 | 100 |
(9) 日本部会 | 536 | (21) スリランカ部会 | 31 |
(10) 韓国部会 | 329 | (22) 台湾部会 | 223 |
(11) ラオス部会 | 7 | (23) タイ部会 | 74 |
(12) マカオ部会 | 11 | (24) ベトナム部会 | 57 |
注1:当該地域の会員数が、一定数以上に達している等の条件を満たすと、部会を結成することが認められます。
*印の地域は、まだ会員数が少なく、部会を結成するに至っていない地域です。
注2:表中の数字は、主に2022年4月23日時点での会員数です。
名 誉 会 長 | 浅村 皓(日本部会) 、Myung-Shin Kim(韓国部会)、Dato V. L. Kandan(マレーシア部会)、Alonzo Q. Ancheta(フィリピン部会) | |||||||||||||||||||||||||
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元 会 長 | 吉田 研二(日本部会)、C.K.Kwong (香港部会)、Patrick Yang-Oh Kim(韓国部会)、勝沼 宏仁(日本部会)、Greg Munt(オーストラリア部会) | |||||||||||||||||||||||||
会 長 | Hari Subramaniam(インド部会) ※歴代会長はこちらをご参照ください。 |
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次期会長 | 竹内 耕三(日本部会) | |||||||||||||||||||||||||
上席副会長 | Casey Kook-Chan AN(韓国部会)、Joyce HO(台湾部会), Linda WANG (マレーシア部会) | |||||||||||||||||||||||||
事 務 局 長 | 稲葉 滋(日本部会) | |||||||||||||||||||||||||
会 計 長 | Bienvenido, Jr. SOMERA (フィリピン部会) | |||||||||||||||||||||||||
理 事 |
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(注)事務局は、サヤガタ知的財産事務所に置かれています。
通常総会については2年に一度、理事会については毎年、各部会の持ち回りで開催されます。(これまでの総会及び理事会の開催状況については、こちらのページを参照ください。)総会では、事業報告、会計報告、各部会報告、各委員会報告等の定例的議題のほか、重要議題が審議されます。理事会では、ほぼ総会に準じた議題が審議されます。
また、総会及び理事会の開催の際に、併せて後記の各委員会の会合、及びワークショップ等が開催されるほか、交流を深めるためのレセプション、パーティー、エクスカーション、ゴルフ大会、バンケット等の行事も行われます。総会及び理事会の会期は、これらの委員会、各種行事を含めて4日間程度であり、開催地の名称を付して○○総会、○○理事会と称されます。
総会及び理事会には、会員のほか、アジア地域以外で弁理士業務を営む者にもオブザーバーとして参加を認めています。また、APAA の姉妹団体(下記5参照)の代表を招聘しています。アジアへの関心の高さを反映して、最近では、欧米を中心としてオブザーバー参加の希望が多くなっています。なお、会員は家族及び所員を同伴することができ、オブザーバーは家族を同伴することができます。
APAAは、名誉会長、会長、次期会長、前及び元会長、上席副会長、事務局長、会計長、副会長、理事及び各部会長等のシニアメンバーから構成され、APAAの方針、国際協力問題等の重要案件を審議するExecutive Committee & Advisory Committeeがあるほか、現在、次の6つの分野別委員会が常設されています。
1. 商標委員会 | 2. 模造品防止委員会 | 3. 特許委員会 |
4. コピーライト委員会 | 5. 意匠委員会 | 6. イマージングIP 委員会 |
これらの委員会の会合では、各加盟地域の制度・運用の実態や法改正状況等について報告を行い、相互理解を深めるとともに、報告書を取り纏め、刊行する等の活動を行っています。また、適宜、関係国際会議に代表を派遣しています(下記参照)。
委員会及び委員会メンバー(メンバーは、日本部会分のみを記載しています。)
常設委員会(本部委員会)Executive Committee (ExCom)
竹内 耕三(上席副会長)、稲葉 滋(事務局長)
Advisory Committee (AdCom)
飯田 圭
1. Academy Group (Standing Committees担当) | :飯田 圭 |
2. Communication Committee | :藤田 健 |
3. Conference Committee | :勝沼 宏仁、 竹内 耕三、 飯田 圭 |
4. Conference Operation Group | :日本委員空席 |
5. Finance Committee | :日本委員空席 |
6. IP Knowledge Forum Group | :勝沼 宏仁 |
7. Legal Advice Committee | :勝沼 宏仁 |
8. Publications Team | :勝沼 宏仁 |
9. Website Committee | :畑添 隆人 |
APAAウェブサイトには、総会/理事会における各部会報告、各委員会報告、ワークショップ報告等のほか、関係国際会議出席報告が掲載されます。
APAAは、下記の国際会議に代表を派遣しています。なお、下記には主要なもののみを挙げています。
総会等会合への代表の相互招聘のほか、適宜意見交換、情報交換等を行っています。 APAA の姉妹団体は次のとおりです。
FICPI(国際弁理士連盟) | AIPPI(国際知的財産権保護協会) |
AIPA(アセアン知的所有権協会) | ECTA(欧州共同体商標協会) |
EPI(欧州特許庁登録代理人協会) | AIPLA(米国知的所有権協会) |
ICC(国際商業会議所) | ACG(反模造品団体) |
INTA(国際商標協会) | LESI(国際ライセンス協会) |
ABA IPL Section(米国弁護士協会知的所有権部) |
1999年12月26日にAPAA 創立30周年を迎え、『30 YEARS OF A.P.A.A.』を発行しました。
2009年12月26日にAPAA 創立40周年を迎え、『APAA at 40』を発行しました。
2019年12月26日にAPAA 創立50周年を迎え、『APAA 50th Anniversary Book』を発行しました。